田亀源五郎「髭と肉体」、「ウィルトゥース」


髭と肉体は、一話完結の短編物でコミカルな話、心暖まる話がメインでした。以下は感想。

  • 神経性胃炎

日々の生活に疲れたナイスミドルのリーマン(大企業重役)がホームレスの若者とハッテンする話。ラブです。
リーマンの生娘のような初々しい様子に心が和みます。

  • 稚児

説明しにくいんですが、熊系の男性がハッテンします。

  • 長夜莫々

日露戦争時の中国大陸の話というととても重そうですが、とてもほのぼのしているから困る。日本陸軍小此木中将が、恋人を思って自慰をする話。

  • 汗馬疾々

長夜莫々の続き。ロシアの捕虜になってしまった小此木中将がエッチな拷問を受ける話。結局、恋人に助けられるから悲惨な目には、あいません。

  • 晒し台

濡れ衣によって、処刑台で色々される話。ラブはない。

  • DISSOLVE

家族や親しい人の、(精神的に)変わり果てた姿っていう描写は重いですね。そういう話好きですが、重い。

  • ECLOSION

肛門から垂れた精液でendを書く表現は斬新だと思った。

  • マゾ

「警察にいうんじゃねーぞ」って脅されて終わるダークなオチかと思わせて、最後にすげえ幸せそうに「言うわけないじゃないか!こんな最高の体験」の一言で作品の流れを一変させるナイスな話。

  • 雨降りお月さん

すっげえ和む。

ウィルトゥース古代ローマの剣闘士の話、名作です。
クレスケンスかっこいいなあ。皮被ってること以外は。