君よ知るや南の獄 上を読みました。

太平洋戦争終戦直後の捕虜収容所のお話。主人公椿中尉がマラリアで苦しむ部下に薬を与えるために、米兵に嬲り者にされたりします。
その後、米兵の慰み者になっていることをネタに捕虜仲間にも陵辱されたりして、それはもう大変なことになってしまいます。
椿中尉が部下思いで、人間的に凄く立派な方でそういう方が、屈辱的な責めにあうところが、定番だが見所。
他の田亀先生作品と比較すると、責めがマイルドなんで、これから田亀ワールドに踏み入れる人には向いているかも。
それにしても曽根崎には本当にガッカリだったよ。どうも自分は、ハードSMで構成された田亀ワールドに、心温まる話を求めているようだ。まあ根底には情愛のようなものがある話は多いんで、的外れではないよ。

君よ知るや南の獄 上

君よ知るや南の獄 上