ヨーロッパこええ

中島義道先生のウィーン愛憎を読みました。かなり昔の本なので、何となく若い気がします。
これは中島さんがウィーンに留学したときの生活を紹介したものなのですが、欧州圏の考え方怖いね。
何というか、争うことを躊躇しないし、争っている際に相手を負かすことに全エネルギーを傾けられる感じというか。平均的日本人だと、言い争っている際、相手の言い分もある程度聞き、何割か納得してしまう面があると思う。しかし、向こうの人は事実はともかくとして「自分は完全に正しい、お前は完全に間違っている」というスタンスを崩さないみたい。*1それはもうドン引きするくらい。

まあこの本だけで、ヨーロッパを語るのはどうかと思うが、そういう一面があるということは覚えておこう。デリケートなネタなんであまりキツイ事書きたくない。

ウィーン愛憎―ヨーロッパ精神との格闘 (中公新書)

ウィーン愛憎―ヨーロッパ精神との格闘 (中公新書)

*1:この時どういう心理状態なのかってのは非常に興味がある