『どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?』を読みました。
最近のお気に入りである中島義道の本。題にあるように「何故死んではいけないのか」ということに書かれている。筆者は「人生は苦しみに満ちているし、それに耐えて懸命生きることに価値はない。」と考えてる人なんで、「生きてればいいこともある。」とか「苦労することで充実した人生が〜」とかは絶対に言わない。
善意ある人の暖かいお言葉に違和感や嫌悪感を感じる人にオススメ。
以下ネタバレ
実は「なぜいま死んではいけないのか?」という問いに対して、多くの一般人に当てはまる回答はされていない。
ただ哲学者は真理の追究を第一に考えるべきであり、自身の幸福(この場合は苦痛から逃れるため自殺すること)の為に真理の追究を投げ出してはいけないと回答している。
どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/22
- メディア: 文庫
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